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アダム・パスカル&アンソニー・ラップ Live In Concert Japan Tour 2010
Photo by SHINOBU IKAZAKI
 ミュージカルファンでは無い人にとって、アダム・パスカルとアンソニー・ラップと聞いてピンとくる人は少ないかもしれない。しかし、もしも映画「レント」を観ているのであれば主役のロジャー(アダム)とマーク(アンソニー)を演じた俳優/歌手で思い出す人もいることだろう。本場ブロードウェイでキャリアを重ね、アダムはロサンゼルスを拠点、アンソニーはニューヨークを拠点に活動している。

コンサートはアダム・パスカルとアンソニー・ラップのそれぞれのコンサートに大きく2つに分かれ、その間にスペシャルゲストの高良結香も登場する。12/19(土)13時のセットリストの一部を紹介しながら内容を伝えようと思う。

まず、アダム・パスカルの1曲目は、ギター1本での「メモリー」。大胆なギターアレンジによって、あの名作ミュージカル「キャッツ」の曲もここまで変わるのか!と驚いていると、彼のまさにロックなヴォーカルが客席に響き渡る。これからの展開を期待せずにいられないオープニングだ。

そして2曲目はピーター・ガブリエルの「Solsbury Hill」で、アダムの歌声にアンソニー・ラップが加わり、客席は早くも湧き上がる。その後、アダムが名作ミュージカル「キャバレー」の「知ったこっちゃない」、「ウエストサイドストーリー」の「マリア」、そして「Merrily We Roll Along」から「Not A Day Goes By」とミュージカルの名曲を歌う。オリジナルの楽曲「Fade Out」、「Single Drop Of You」、「Love Will Always Come Back」、そしてU2のカヴァー「Red Hill Mining Town」が披露される。そしてミュージカル「コーラスライン」の名曲「What I Did For Love」で締めくくられる。

続くスペシャルゲスト、高良結香の繊細かつ、パワフルな歌声が響き、アンソニー・ラップが登場する。ロック調の「Living Alive」、「Then Again」と自身の楽曲、レディオヘッドのカヴァー「Creep」、R.E.Mの「Losing My Religion」、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の「The Origin Of Love」を熱唱する。これは映画も大ヒットし、彼自身、ヘドウィグを舞台で演じた経験がある作品。そして、「Now I Know」、「Perfect」、「Chasing Cars」(Snow Patrolカヴァー)、「Visit To You」、「New Alarms」、そしてRENTから「Without You」を熱唱する。最後はアダム・パスカルも加わり、RENTの名曲「What You Own」が再びファンの前で復活する。

アンコールは、RENTから、アダム・パスカルの「One Song Glory」、アンソニー・ラップの「Another Day」、そして高良結香を含め3人で名曲「Seasons of Love」。ミュージカル、アダルト・コンテンポラリー、ロック、ポップスと様々な曲が素晴らしい歌唱力と、アメリカから来日したバンドで演奏され、充実した2時間20分となった。

Adam Pascal (Vo. Bass. Guitar)
Larry Edoff (Piano, Vo.)
Gary Seligson (Drums)

Yuka Takara (Vo.)
Toshiro Kumaki (Guitar)
Natsuki Uehara (Dancer)
Tomomi Shirakawa (Dancer)

Anthony Rapp (Vo.)
Daniel A. Weiss (Keyboard)
David Malachowski (Guitar)
Paul Gil (Bass)
Gary M Seligson (Drums)
アダム・パスカル&アンソニー・ラップ Live In Concert Japan Tour 2010 
2010.12月 18日 (土) ~ 12月 22日 (水)
青山劇場