日本から世界に誇れるダンスカンパニー DAZZLE! 絶対観るべき名作「花と囮(おとり)」


今や世界屈指のストリート・ダンス大国である日本にあっても、DAZZLEは群を抜いて異彩を放つ存在だ。その魅力は、昨今のダンスには珍しくスケールの大きな物語を、独自の美意識でもって紡ぐ点にある。
代表作との呼び声が高い『花ト囮』は、ある兄弟が、見てはいけない“狐の嫁入り”を目にしたことから、古い屋敷にまつわる謎や呪いの迷宮にさまよい込む幻想奇譚。唐傘、障子、灯籠などの日本的な道具が、多彩なダンスと共に、万華鏡のように次々と形を変えて繰り出される。それは、大正・昭和期の怪奇ロマンを想わせる耽美と夢幻の世界だ。ダンス作品では禁じ手とされがちな字幕の多用も、ここでは無声映画や漫画に通じる味わいを醸し出す。
といって、決して古風な作品というわけではない。ソロ、デュオ、群舞とアイデアに富むダンスには終始、グルーヴ感があふれ、新鮮そのもの。気がつけば、古今東西のあらゆる物語に通じる壮大なテーマが浮かび上がり、私達の想像力を逞しくしてくれる。果たして登場人物達は、ギリシャ神話のアリアドネか、あるいは『蜘蛛の糸』のカンダタか――?
幾つもの障子が、回転扉のように回る場面がある。扉の向こうには、美と興奮に満ちたDAZZLEワールドが広がっているはずだ。
—高橋彩子(演劇・舞踊ライター)



著名人、評論家コメント▶

日本でこのようなパフォーマンスが存在しているなんて、素晴らしい出来事です。
踊ることは、言葉にならない魂の現れ。人間、地球、世の中、喜び、悲しみ、矛盾。
夜の街中で徐々に育って来た不思議な動き。
若者の心の叫びが作品になって行く。
やがてその動きが音楽に乗り、観衆に生き甲斐や感動を与えて行く。
時代と共に大人の芸術になって行く。
日本の未来に向かう新しい表現の誕生。
―坂東玉三郎(歌舞伎俳優・演出家)

初めてDAZZLEを見たとき感じたのが日本に対する思いと緻密さでした。
ストーリー・構成・見せ方に感動し一度共演出来ないものかと思ったとき、丁度企画に合うものがありオファーさせて頂いたのが最初の共演でした。
海外での評価も高いDAZZLEのこれからはさらに目が離せません。
―上妻宏光(三味線プレイヤー)

I love DAZZLE!
DAZZLEは、ダンス・エンターテイメントを全く別次元に引き上げてくれました。
彼らは、私に日本人でいる事を誇りに思わせてくれます。
ダンスの新しい未来に情熱と魂を注ぐ彼らに、心からの感謝を捧げます。
―仲宗根梨乃(ダンサー・振付師)

【開催情報】
9月 6日 (土) ~ 9月 7日 (日)
東京国際フォーラム ホールC
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