ブロードウェイミュージカル「シカゴ」

ヴェルマ、ロキシー、ビリー役の御三方に聞いてみました!

2022.11.24更新

Q1) 初めて「シカゴ」を観たのはいつでしたか?感想はいかがですか?
Q2) 「シカゴ」の見どころは?
Q3)「シカゴ」で演じている役一番楽しいところと一番難しいところはどんなことですか?
Q4) 「シカゴ」でお気に入りのシーンや曲について聞かせてください。

ヴェルマ役:ソフィー・カルメン=ジョーンズ 動画はこちら→https://youtu.be/nkxx89SNTk0

A1)初めて舞台でミュージカル「シカゴ」を観たのは18歳で、まもなく大学を卒 業するころでした。2 列目で観劇して、全幕を通して放心状態でした。衝撃的で繊細な演技、舞台上のバンドの驚異的なサウンド、巧みな作品に感銘を受けました。とても刺激を受けて劇場を後にしました。

A2)「シカゴ」でヴェルマを演じるのは私の11歳の頃からの夢でした。映画版を観て作品と、特にキャサリン・ゼタ=ジョーンズが大好きになりました。彼女が私と同じ都市(ウェールズのスウォンジー)出身と知って、私にもできるかもと思わせてくれました!

A3)ヴェルマを演じる上で一番楽しい部分は、できる限り意地悪で、狡賢くて、利己的で自己中心的になれるところです。現実ではなかなかできないことなのでステージでできるのはとても楽しいです!一番大変なところは肉体的な部分です。ボブ・フォッシーの振り付けは実際よりも簡単に見えることがあります!この作品はやりがいがあるので痛みにも価値があります。

A4)演じるのが好きな曲は「オール・ザット・ジャズ」です。とても象徴的なアンサンブルナンバーで、私の登場はステージ上にせり上がるからです。これより最高なことはありません。

ロキシー役:サラ・ソータート 動画はこちら→https://youtu.be/V5Iq4U5rydw

A1) この作品を初めて観たのはアデルフィ劇場で、ルーシー・ヘンシャルとウテ・レンパーが主演でした。その公演 は真夜中に開演するチャリティ公演でした。劇場の雰囲気はとてもウキウキするものでした。観客のほとんどが公 演を終えたばかりの出演者であるチャリティ公演だっただけではなく、ウエストエンドでシカゴが開幕したばかりで、 今まで誰も見たことのないような作品だったからです。私は素晴らしいキャラクター、音楽、振り付けに完全に圧倒されました。この作品は他にはない唯一のものです。シンプルでありながら力強くて、面白くて、感動的で、信じられないくらい楽しいです!

A2) このような類を見ないほど素晴らしい作品に出演できることは非常に光栄です。ショーが始まった瞬間から、音楽と素晴らしい振り付けとエキサイティングなストーリーに魅了されます。この作品のテンポは早くとても魅力的です。

A3)ロキシーは闘志あふれ、逆境に強い人です。彼女は自分の欲しいもののためならなんでもします。彼女の情熱と茶目っ気のあるところを演じるのが一番楽しいです。一番難しいところは、ただ単に派手に着飾るだけでなく、 お客様に彼女の真実を納得させるような真実味のある演技をすることです。

A4)ロキシーの曲が大好きすぎるのでこの質問はいつも難しいです。一曲を選ばないといけないとしたら「ロキシ ー」です。彼女はその曲の間、思い切り楽しんでいます。

ビリー役:キャヴィン・コーンウォール 動画はこちら→https://youtu.be/5_aI8qyRBZI

A1)初めてシカゴを観たのは 1997年の春でした。ブロードウェイ公演が開幕したてで絶賛されていて、多数の賞を受賞するセンセーショナルな作品になると謳われていて、ウエストエンド公演の前にプレビュー公演がロンドンで行われるところでした。私は観劇してすぐに夢中になりました。それは息を呑むようなだけでなく、私のお気に入り演出家、ボブ・フォッシーによってオリジナル版が考案されていました。それから私はこのショーになんとしてでも関わることを使命としました。1997年のウエストエンド初演のオーディションを何度か受け、最終的にオリジナルロンドンカンパニーのダンサーとしてキャスティングされました。そしてそこで私はビリー・フリンの代役も務めました。その時点で、全ての夢が叶いました!

A2)この作品の魅力はシンプルです。役者として欲しいものが全て含まれています。上品で、洗練されていて、情熱的で、セクシーで、知的で、シャープで、まさに楽しいです!

A3)この作品で一番楽しいところは音楽と、驚くほど上手に構成された登場人物が厳格な脚本と組み合わさっているところです。この作品は特にビリー・フリンとして、最も難しい作品の一つであることは間違いありません。なぜならこの作品正当に演じるには、信じられないほど高い水準で演技、歌、踊りができないといけないからです。そして 最も重要なことは、俳優としての選択を具体的かつ正確にしなくてはなりません。

A4)この作品で好きなところはビリー・フリンの登場シーンです!思いつく限り、ミュージカルでは俳優としての最高の登場シーンだと思います。作品の最も魅力的でセクシーな女性が官能的に紹介してくれて、一緒に歌ったり踊ったりするのが嫌な人はいないはずです。ただただ最高です!



ブロードウェイミュージカル『シカゴ』

2022年12月14日~31日(土)
東京国際フォーラム・ホールC
チケットはこちら→https://tickets.kyodotokyo.com/chicago2022