©清水隆行
〜惹かれ合う想い 心と現実の間で〜
偶然耳にした男の歌うラブソングに純粋な想いから惹かれていく一人の女性。
自ら申し出て一緒に演奏を重ねる度にお互いの愛情が募って歩み寄りを深めるが、二人ともお互いの全てを受け入れる線を踏み越える勇気を掴めない。
「Once(ワンス)」の根底に流れるのは愛情を注ぐべき対象をコントロールする難しさと虚しさだ。
人は歳月を重ねる中で幾度となく好意を抱く相手と出会い、別れを繰り返す。
どうしようもなく好きになってしまった相手とは深い関係を築きたいと願い、ある時はその願いが叶い幸せな時間を過ごすことになるだろう。
出会いのタイミングは恋人達に都合良く順番に訪れてくれるわけではない。人は強く惹かれ合っていても幸せな恋愛を実らせられるとは限らない。
事情によってつらい別れを選択するなんて巷に溢れた話だ。好きなのに好きなのに仕方がないものは仕方がないと諦める勇気。誠実な人ほど恋愛面ではつらい思いをする。
そういう意味ではこの作品のストーリーは特別な話ではないが故多くの人の心に響くだろう。
「Once(ワンス)」は歌と踊りがぎっしり詰まったミュージカル大作ではない。
シンプルな舞台セットを逆手に取った斬新で独創的な演出に唸り、時にコミカルなやり取りを織り交ぜ、そして何より心に染み入る楽曲に心打たれながら、
観終わった後の切なさと共に記憶にずっと引っ掛かるタイプの作品である。開演前に始まる舞台上での心温まる賑やかで楽しいセッション。
観客はダブリンのアイリッシュバーへといきなりトリップする。バーの客となった舞台上の幸運な観客とキャストの距離は文字通り近く、
その光景は客席から眺めていても充分に楽しい光景だ。
キャスト自身が舞台上で音楽を奏でることが本来あまり無いことなのに、その愉快な演出から違和感なく自然と作品の世界にのめり込んでいく。
主人公の感情を自己投影する準備はこんなさりげない演出から始まっているのだ。
主人公の二人は最終的に切ない選択をする。その時に観る人が何をどう感じるか。その人の人生経験によって心の射貫かれ方は違うだろう。
主人公に自分を投影して切なくなる人もいれば、淡い思い出に心を温かくする人もいるかもしれない。
帰路に着く時、主題曲「フォーリング・スローリー」を口ずさみながら貴方は誰のことを心に浮かべるだろうか?
<ご来場者のアンケートより>
温かく、アットホームな雰囲気がとても良かったです。音楽の素晴らしさ、仲間・出会いの大切さなど心温まる物語に感動です。
音楽がすばらしいです。出演者の方々が皆さん演奏ができ、歌え、かつ踊れるなんて!!
開演前のステージに上がれる演出もステキです。最初からずっと楽しめました。
ステキなミュージカル、日本で観られて感激です。
溢れ出す多幸感、深い余韻が後をひく。映画原作を観たことがあるなら舞台も観た方がいい。映画を観てなくてもこの舞台は観た方がいい。
こんなミュージカルもあるんだとびっくりした。音楽に心と瞳が潤む。そして楽器を演奏して歌って演じてのキャストたちが素晴らしい。
切なく温かい極上の時間をありがとう。
大感動。観に来てよかった!見逃さないでよかった。
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